人はだれしも常に推しを身近に感じたいものです。「推し」とは、大好きで応援したくなる感情のことです。大好きな人や物を応援し、グッズを集める。生活の中に推しを作ることで心を豊かにし、彼らに癒されるのです。
そこで、推している大好きな野菜たちに癒されたいと勝手にキャラクターを作りグッズ化することにしました。
いつも心に推しがある生活
最近ではアイドルやアニメのキャラだけでなく様々なものが推しの対象となり、推しという言葉も多くの人が理解する言葉になりました。推しとは生活や心に張りを与え、癒してくれるありがたい存在なのです。
様々な応援の形があると思いますが、推しのグッズを買う、グッズを揃えたり飾ったりという形もあります。アイドルグループなどでもそれぞれの担当の色や名前などでグッズ展開されており、大好きなあの子のグッズを求めて始発に乗るなんてこともあります。
私もアーティストのライブに行くとついグッズを買ってしまう性質です。家に帰ってもライブの感動を味わいたいし、なにより生活の中に推しがいる幸せ。つらい時や悲しい時はそれを見て心を奮い立たせるのです。
なければ作ればいいじゃん
もっと癒されたい、おうち時間が増えた昨今、もっともっとおうちを癒しの空間にしたいのです。そこで推しのグッズを集めようと思ったのですが、私の推したちはグッズがあまりないので、思い切って自分で作ってみることにしました。お野菜たちのグッズを。
突然ですがお野菜ってめちゃくちゃ素敵じゃないですか? フォルムはもちろんかっこいいし、私たちを日々支えてくれる優しさ、病気から守ってくれる力強さ、見てよし、食べてよし、人間だったら外見もよくて中身もいいってことですよね。まさに王子様みたいじゃないですか。
前から野菜はアイドルか王子様みたいだなと思っていたので、おいしく食べたり、育てたりして存分に野菜に癒してもらっているのですが、それだけじゃ物足りないのです。もっと生活に野菜の王子様要素が欲しいのです。アイドルに必要な要素は全部持っているので素質はあるはずなんです。
そこで、野菜のオリジナルキャラを作って勝手にグッズを作ることにしました。本当はそのままの野菜が一番かっこいいのですが、彼らほっておくと腐ってしまうし、すぐ食べたいので、今回は野菜からインスパイアされた架空のキャラクターを作ることにしました。
ベジタブル・プリンス達
野菜のカッコよさや可愛さ、その機能や栽培文化の素敵なところを参考にして野菜の王子様をイメージしてキャラを作ることにしました。野菜のキャラクターだとフォルムがそのままだったり、野菜の洋服を着ていたりする女の子のキャラクターが多いので、今回はできるだけ性格や要素だけ野菜に寄せることにしました。
問題は私の画力です、野菜の絵は何回か描いてきたので描けるのですが、人がとにかく苦手なのです。圧倒的画力不足! というわけで、八頭身の王子様はあきらめて2頭身くらいのミニキャラクターを描くことにしました。それにしても描ける自信がないけど。
やはり人を描くのが苦手なのでかなり苦労しました。仕事の合間や夜中に野菜を見つめながら描いたのですが、全くうまく描けない。最終的にはうまく描くことは諦めてグッズがぽくなるように、それっぽいものならOKということにしました。
ベジタブル・プリンス、略して「ベジプリ」と名付けて8人作りました。1人だと粗が目立つので8人いればぽいかなという理由です。あと好きな野菜が絞り切れなかったというのもあります。だってかっこいい野菜がたくさんあるんだもん。
憧れのアクリルスタンドを作る
キャラクターもできたので、いよいよグッズを作ってみます。試作品でキーホルダーやチャームも作ってみたのですが、やっぱり憧れの推しグッズといえばアクリルスタンド、通称「アクスタ」ではないでしょうか。前から机に飾るアクリルスタンドが欲しかったので作ってみることにしました。
ここでいう推しグッズのアクリルスタンドとは、アクリルでできたキャラクターやアイドルのアクリル素材の板をスタンドに立てることのできるグッズです。アクリルフィギュアとも言います。通常皆さんが想像するフィギュアより小さく場所をとらず、耐久性もあるので持ち運びにも便利です。
実はアクリルスタンド実際に見たことがない上に、作ったことがなかったので、いろいろなサイトを参考に一番簡単そうなプラ板に転写する方法というので作成することにしました。施策の段階では行けるかなと思ったのですが、結果作るのが大変で1カ月ほどかかりました。なんで作ろうと思ったのか、野菜への愛情がそうさせていたのでしょうか、今となっては自分で自分が恐ろしいです。
夜中にコンビニでひとり拡大コピーしたキャラクター達を、フロストタイプのプラ板に転写していきます。この時の注意としては家庭用のインクジェットのコピー機では転写ができない点です。私はこれで2回失敗しました。
この時結構強くこすってください。ある程度はプラ板が縮めば濃くなるのですが、しっかり転写したほうがきれいに仕上がります。私は3回くらい繰り返したのですが、途中腕が痛くて6人でやめようかと思いました。
できたなと思ったら少し剥がしてきちんと転写しているか確認したほうがよいです。もし紙がプラ板についてしまってもぬるま湯につけ、ごしごし指でこすると取れます。紙が残っていると焼くときに燃えます。私はこの失敗を2回やりました。
あとは形をはさみで切ってトースターで焼きます。すごい勢いで曲がるのでくっつかないか心配になりますが、ほぼきちんと戻ります。広がったらすぐに平らなもので挟んであげてください。この時は柔らかく傷つきやすいので気を付けてください。プラ板って結構繊細な子なんですね。
夜中のレジン地獄
プラ板が完成したら、見栄えをよくするためにレジンを塗っていきます。うまく塗るコツは、最初にペットボトルのキャップ的な台座に貼ること。これ本当に重要です。
そのあとはデコパージュ液やボンドなどを一度塗ってレジンがつきやすいようにして、乾いたらレジンを塗ります。最初から厚く塗るとひび割れみたいな現象が起こることがあります。私はこれも2回やりました。もう4人でもいいかなと思う出来事でした。野菜への愛情がなければここであきらめていたと思います。タマネギの癒し成分を嗅いでなんとか頑張りました。
夜中に一人でこの作業していると、私何やっているんだろうという気持ちに10分に1回くらい襲われます。全部の作業時間が2時間くらいだったのですが12回は思いました。
でももうすぐで推し野菜のグッズが手に入るぞと思うと頑張れます。ストレスを感じたら野菜スティックでも食べましょう。あとは完成したキャラクターと台座を接着するだけです。あ、またレジンか。この時私は「もう1人いればいいんじゃないか」と思っていました。
推しと一緒に写真を撮る
なんとか8人のプリンス達が完成しました。このアクリルスタンドのいいところはいろいろな場所にもっていって写真を撮ることができるところです。そこで早速推し野菜たちと写真を撮るために一人で公園に出かけました。
早速公園で青空と芝生をバックに推し野菜とミニキャラ達を撮ってみます。野菜の美しさに感動しながら、自分で作ったキャラクターを置くと、やっぱり8人作ってよかったなと思いました。あきらめなくてよかった。せっかくなので一人ずつ紹介します。性格はそれぞれの野菜の性質などに寄せてあります。
本当はもっと一人ずつ紹介したいのですが、野菜愛が溢れすぎて長くなりそうなのでこれくらいにしておきます。皆さんももしこの中に推しがいたらぜひ教えてください。ちなみに私の推しは全員なので「箱推し」ということになります。
聖地「畑」で撮りたい
今回は自分の推し野菜のキャラを作って、そのグッズを作成しました。一応ぽくできたので満足です。せっかく作ったのでその野菜を生産している畑に行って、ぜひ野菜たちと写真を撮りたいです。私にとっての聖地巡りは畑になりそうです。
まだまだファンが少ないキャラ達なので、ちょうど8人だとLINEスタンプも作れるし、とりあえずLINEスタンプを作って友達に布教する活動から始めようと思います。
ベジタブルプリンス1 – LINE スタンプ | LINE STORE https://store.line.me/stickershop/product/13917417/ja