ルアーというものがある。魚を釣るための道具で、魚や虫を模したものだ。海や川、湖など、魚がいれば、そのルアーを使って魚を釣ることができる。日本でももちろん、世界中で様々なルアーが売られている。
日本の裏側とも言える南米「チリ」でトラウト用のルアーを購入した。そして、日本に戻ってすぐに青森に行く機会があった。ということで、チリで買ったルアーを使い青森で釣りをしたいと思う。
チリのルアー
南米にチリという国がある。小学校や中学校、高校の社会や地理の授業ではあまり出てこない国な気がするけれど、スーパーのお魚コーナーで「鮭」を見て欲しい。おそらく「ノルウェー産」か「チリ産」だ。実は馴染みの国と言える。
チリの街並みは非常に美しかった。馬が歩いていたり、人が陽気に話しかけてきたりと、すごく平和な都市だ。そんな街で偶然釣具屋に入った。チリでは釣りは「ハンティング」の一種のようで、ピストルやボウガンなどと共にルアーが売られている。
チリのルアー
ショーウィンドウに並ぶピストルやルアーを見ながら、適当にそのお店に入った。ルアーがズラリと並んでいる。日本でも売られているルアー(ラパラやアブガルシア)もあれば、チリの釣り具メーカーのルアーも並ぶ。
そんなお店で「DIAMOND」というチリの釣り具メーカーと思われるメーカーのルアーを購入した。日本のように釣り具を自分で見て選ぶ感じではなく、店員さんに「あれ見せて」とお願いして、ルアーを取ってもらう感じだ。
この店員さんの名前は「アニータ」さんといい、とてもフレンドリーで片言すぎるスペイン語にじっくりと付き合ってくれた。アニータさん、いい人すぎて、なぜか記念撮影までしている。アニータさんの選んでくれたルアーをたっぷりと購入して日本に帰国した。
青森で釣りをする
チリで買ったルアーを持って青森県の奥入瀬渓流を訪れた。帰国直後に用事があって青森に行くことになったので、このルアーを使って渓流釣りをするのだ。釣れるのは「ニジマス」や「ヤマメ」などのトラウトだ。
買ったルアーは渓流でのトラウト釣り用のもの。全体的にチリ(サンティアゴ)で売られているルアーはトラウト用が多かった。海よりも川なのだろう、チリでは。ということで、白いルアーをつけて、青森の美しい川に投げ入れた。果たして釣れるのだろうか。
日本でよく見かけるタイプのルアーとは形が違う。このような形のものもあるけれど、基本的には日本では魚の形をしているのが一般的だ。またチリのルアーの方が塗装が若干ワイルドに感じた。
めちゃくちゃあっさり釣れた。ラーメンで言えば蕎麦、くらいあっさりだった。もはやラーメンですらない。それくらいあっさり釣れた。チリのルアーすごい。そして、青森のヤマメは美しかった。
投げて巻くと、銀色の部分がクルクル回るチリの「スピナー」というものを投げたら、やっぱりあっさり釣れた。中華料理で言えば「刺身」くらいあっさりだった。もはや油を使わない料理くらいあっさりなのだ。チリすごい。
最後に大きなルアーを投げたら、大きな魚(おそらくニジマス)が釣れた。こんなに釣れていいの? と思うほどに釣れる。青森の豊かな生態系を感じる。そうとしか思えないほど、どんどん釣れるのだ。
アニータさんの勧めてくれたルアーはめちゃくちゃ釣れた。日本の裏側のチリのルアーが日本でも通用するのだ。感動した。そして、青森は本当に美しかった。水も綺麗だし、緑も美しい。そんな青森だから素人でもチリのルアーで美しい魚が釣れたのだ。
チリと青森に感謝
釣りの経験はほとんどないのだけれど、チリで偶然見つけてルアーを買った。それを使いたくて青森で釣りをした。そしたら、バンバンに釣れた。ヤマメもニジマスも。最高ではないか。チリと青森に感謝したい!
青森県観光協会
http://www.aptinet.jp
チリ政府観光局
https://www.sernatur.cl
チリのルアー会社
http://www.diamondsa.cl/