みなさん写真は好きですか? 撮るのは好きだけど、そのままパソコンやスマホに溜まっている、という人は多いと思います。今回は写真を活用する方法として、Googleのパソコン・スマホ向けアプリである、「Googleフォト」を使った写真のストック方法、活用法を紹介します。
こんな使い方出来ます
普段Googleフォトを使っている身として、便利さを感じる3つを紹介したいと思います。
1、場所やキーワードで写真を検索する
2、写真に写っている物の名前を調べる
3、レポートやスライド、ウェブ制作などで使う画像を探す
どうですか? 上手く使えば写真を探す手間を省いたり、撮影したことを忘れていた良い写真に再び出会ったりすることが出来ます。また画像認識機能を使ってモノの名前を調べる、なんてハイテクなことも出来てしまうのです。
私自身は野鳥や野草をよく撮影するので、ネイチャーフォトがメインの紹介となります。そうでない方も旅行が好きとか、犬猫が好きだったり、料理が好きだったり、様々な場面でとても使えるアプリなのです。なお私は普段パソコン版を使っているので、主にパソコン版での説明となります。
はじめに設定する
まずGoogleフォトをセッティングする必要が有ります。(機能が知りたいという人は読み飛ばして大丈夫です)手順を紹介しているサイトがあるので詳しくはウェブサイトをみてください。おおまかな手順としては「Googleフォトのダウンロード」、そして「写真をサーバーにアップロードする」の二段階です。
ここで注意なのですが元の画質を保ったままアップロードするのは有料となります。無料の場合は1400万画素程度に圧縮されてしまいますが、容量は無制限です。また写真をサーバーにアップロードするのにとても時間がかかります。(私は10年分の写真を2カ月間パソコンをつけっぱなしにしてアップロードしました。参考まで。)
今までの撮影データがアップロードされれば、あとは新たに撮った分だけで大変ではありません。スマホのアプリを使えば、スマホで撮った写真も、基本的に自動的にアップロードされていきます。
次に使い方をご紹介します。とっても便利なので、写真をたくさん撮る方は覚えておくと便利でしょう。今回は3つの使い方をご紹介します。
便利な使い方その1「場所やキーワードで写真を検索する」
それでは便利な使い方を紹介していきます。まずは適当な言葉で検索してみてください。ここでは「カエル」として、検索しています。インターネットでお馴染みのGoogle画像検索の様に、自身がアップロードしている写真の中から、「カエル」と判断した写真を表示してくれます。カエルの写真のほかに、カメやカメムシも表示されていて、面白いです。
写真ごとにまとまっているので、右上の矢印のようなアイコンを押すと、その日付の写真を全て表示できます。
次に「スミレ」と検索した結果です。「一致する結果はありません」と出てきました。
このように、欲しい画像がヒットしない場合がよくあります。その場合、少し捻ってキーワードを入力してみましょう。
スミレは日本語ですが、英語の「viola」で検索したところ、狙い通り検索出来ました。また「viola」はスミレの属名(ラテン語)でもあるので、良かったのかもしれません。日本語で駄目なら英語や学名で検索すると、生き物の場合はよさそうです。
場所のキーワードで検索するのも便利です。私は千葉県の船橋市にある三番瀬という干潟に毎年野鳥の撮影に行くのですが、あの年はどんな鳥が観れたかな? と見る時にフォルダが網羅されるので撮影の参考になります。旅行が好きな人にはとても良い機能だと思うし、何度も訪れる場所の写真を見返したりすると変化に気付けて便利ですよね。
このように、関連する画像を一度に開いて表示出来るのが凄い所です。猫が好きで写真を撮り溜めている人はすぐに猫まみれになれるし、北海道が好きで何度も旅行している人は過去を遡って写真を楽しむことが出来ます。フォルダを一つずつ確認する手間を考えると、その便利さがわかると思います。画像の位置情報は特別に登録する必要は無く、とても便利です。
便利な使い方その2「写っている物の名前を調べる」
Googleレンズという機能を使うと写真に写っているモノの名前がわかります。残念ながらこのGoogleレンズはパソコンでは使えないようなのでスマホアプリで説明していきます。
ここでは例として、よくわからない服を用意しました。これが最高にクールで欲しいけど、検索して見つけるためのキーワードが浮かばない、という人もいると思います。そんな時に写真を撮って検索するだけで被写体を自動で認識して画像検索ができます。
こんな感じでモノの名前がわかるので、かっこいい靴が有ったとか、美術品の作者が知りたい、という時に調べられます。写真だけでなくカメラ機能使用時に画面長押しでもGoogleレンズを使えます(私はandroid端末を使っています)。iPhoneでもGoogleフォトアプリ内で使えます。スマホですぐに使えるので是非試してみてください。
綺麗な花を見つけて思わずシャッターを切ったことが有ると思います。Googleレンズは植物や昆虫など生き物を調べる時にとても便利です。というかこのために作られたのでは? というほど精度が高い時が有ります。画像認識と生き物は相性がいいのかもしれません。
下の画像はGoogleレンズでホシベニカミキリというカミキリムシの画像を検索してみた結果です。検索結果には恐らく外国の似た種類のカミキリムシが表示されていますが、その下にきちんと正しい画像と和名が表示されています。ピンポイントで種名がわからなくても、「~の仲間」ということがわかれば後は図鑑などで調べられるので、生き物が好きな人に重宝されています。本当に面白いです。
このように知識が無くても写真が有ればそのまま調べることが出来る、とても便利な機能です。身近な動植物にもちょっと関心が持てそうですね。もちろん海外で食べたよくわからない食事とか動植物以外にも使えそうです。
便利な使い方その3「レポートやスライド、ウェブ制作などで使う画像を探す」
最後に実践的な使い方を少し紹介して終わりたいと思います。
会議のスライドやウェブ制作などで写真が必要になることが有ると思います。そういう時に欲しい写真というと「ビジネス街の写真」とか「夏だけど涼しげな写真」とかだったりしませんか? そういうざっくりとしたイメージの写真を選ぶ方法を紹介します。
「夏だけど涼しげな写真が欲しい」場合はどうしたらいいでしょうか。「夏だけど涼しげ」で検索してそれっぽい写真が出てくれれば一番いいのですが、残念ながらそこまで技術が進んでいません。キーワードを絞り込んで、「滝」や「海」と検索してみましょう。「滝」であれば大きい滝から小さな滝まであるし、夏以外の季節の写真があるかもしれません。「海」であれば、例えば夕焼けの写真はスライドの最後に使えるはずです。
検索機能に癖があるので、自分が必要な写真を検索するのには少し慣れが必要です。しかし、「こんな写真を撮ったっけ?」っていうのが出てきたりして、面白いです。是非みなさんも色々なワードで欲しい写真を検索してみてください。Googleフォトが思う、それっぽい写真が出てくると思います。
まとめです
Googleフォトの自分なりの使い方を説明しましたが、いかがだったでしょうか。わたしは10年ほど一眼レフで写真を撮っていますが「こんな写真が欲しいけど無い! 」ということによく遭遇します。特にその3で解説したような「ざっくりとした風景」みたいなものは、全然足りないです。みなさんも写真をもっと撮って、もっと楽しく活用していただけたら良いなと思います。
*この記事の情報はすべて2020年9月7日時点のものです。
ライター:藏本勇 1987年東京生まれ。源流大学の卒業生です。野鳥が好きで休みの日は写真を撮りに出かけます。野鳥とかスミレの話をすると笑顔になります。