人は誰しもコリコリ食感を楽しむ生き物です。コリコリとした食感は口の中で、味以外の食べる楽しみを私たちに与えてくれます。そんなコリコリ食感が楽しめる食材の代表格が「キクラゲ」。 よく口にするけれど、どのようなものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで、キクラゲを栽培している農家さんを訪ね、どのように栽培されているのか見せてもらうことにしました。
キクラゲとは何者?
中華料理などでよく見かける黒い幕のようなコリコリした食材、それがキクラゲです。クラゲと名前の中に入っているので、海のクラゲを連想する方も多いのですが、れっきとしたキノコの仲間です。
キクラゲにも様々な種類がありますが、皆さんの食卓に上がる代表格は表面にベルベットのような白い毛のようなものがある「アラゲキクラゲ」というものです。
触ると人間の耳たぶのような感じで、外国では「ユダの耳」と言われています。さわり心地が最高で、ずっと触っていたい、なんならこのキーホルダー欲しいとなるくらい気持ち良いのです。
栽培農家を訪ねる
シイタケやシメジなどは皆さんも栽培しているところを見たことがあると思いますが、キクラゲはあまり見ないと思います。そもそも国内でキクラゲを栽培している農家さんは少ないのです。
海外か輸入物が入ってくることや、そもそも需要が少ないことがその背景ではないかと思いますが、キクラゲ好きの私としてはぜひ、生産拡大して欲しいキノコの一つです。
そこで、茨城県でキクラゲを栽培している農家さんがあると聞き、早速訪ねてみることにしました。なんせ、三度の飯よりキクラゲが好きなのです。そんな夢の国が茨城にあるならぜひ行ってみたいのです。
ファーム大畑
茨城県下妻市にきました。ここにキクラゲ農家さんがいるらしいのです。下妻には「道の駅しもつま」という施設もあり、美味しい茨城グルメや茨城の農産物を買うことができます。
美味しい物天国の茨城県でキクラゲ天国を求め『ファーム大畑』さんを訪ねました。ここでは、生産の際の安全基準GAP認定を受けた、まろ福シイタケという肉厚のシイタケや、アラゲキクラゲを栽培し販売しています。
ファーム大畑では菌床栽培という方法でキノコを栽培しています。この方法で、安定した品質の良いキノコを栽培することができるのです。まず、キノコの餌になる広葉樹のおがくずを袋に詰めます。
キノコ栽培にはとにかく雑菌対策が重要で、ここで変な菌が入ってしまうとカビてしまいすべてが台無しになります。そのためクライマックスの作業がここなのです。このあとは適切な温度で適切に管理します。
キノコは生き物
いま簡単に1行で書きましたが、この適切な温度と湿度を維持して、キノコの成長に合わせて一番いい時期に収穫しなくてはいけないのです。栽培中に休みはありません。
まさにキノコは生き物であるということを思い出させてくれます。キノコは植物でも動物でもない菌類という分類なのですが、この現場を見ると、どちらかというと動物寄りに見えます。
菌糸という白いカビのように見えるキノコの本体がおがくず全体に回ったら、いよいよキクラゲが姿を現します。
かわいいキクラゲはニョキニョキコリコリと成長して、5ヶ月くらいで収穫することができます。一度採ったら終わりではなく、そのあと複数回に分けて、また、翌年まで採れることもあるそうです。無限キクラゲ天国です。
コリコリキクラゲを食べてみる
大畑さんの農園では、その場で買うこともできるので、早速キクラゲを買って食べてみたいと思います。今回はせっかくなので生でも買ってみることにしました。
ちなみに、大畑さんのオススメの食べ方は軽く茹でて水気を切ったら適当な大きさに切り、ごま油とポン酢でさっと和えるだけというシンプルなもの。シンプルなだけに一番キクラゲのうまさが味わえるのです。そしてコリコリ食感も。
簡単です。これなら料理できない私でもすぐに作れます。これなら毎日お風呂いっぱいに食べられそうです。しかし残念ながらキクラゲは一度に食べ過ぎると消化不良を起こし下痢したりする可能性もあるので実際には注意しましょう。
美味しさとコリコリが口いっぱいに広がります。目と耳と味と食感で楽しめる。それがキクラゲなのです。コリコリ好きは是非食べるべきマストキノコなのです。キクラゲを食べない人生は、ハワイに行ったのに海に入らないくらいもったいないのです。
キノコ万歳
秋は美味しいキノコの季節です、直売所やスーパーにいけばいつもは買わないようなキノコも登場します。いろいろなキノコを食べて秋を感じましょう。
ファーム大畑
所在地:〒308-0105茨城県筑西市西保末193−1
電 話:0296-37-3088
通販でも買えるそうです!→自然っぱクラス
ここでお別れの曲です
『あなたの耳』
詩・曲 おかミルク六郷土手
編曲 山田哲郎
長い髪をかきあげ 少し困った顔
エンピツの音が聞こえる たくさんの線が 君の世界広げる
小気味好いリズムに 僕の心まで震える
少しの間だけ 君の耳 見て
少しの間だけ 君の耳 触って
少しの間だけ 君の耳 愛する
少し冷たいけど ずっと触っていたいよ
形のいい君の耳に 真珠のイヤリングが揺れる
分厚い帽子を脱ぐと お腹空いたの顔
フライパンを振る僕の手元 ずっと見てる 鍋も湯気をあげる
心地よいリズムに 僕の心も踊る
少しの間だけ 君の耳 見つめ合って
少しの間だけ 君の耳 触れ合って
少しの間だけ 君の耳 愛し合って
少しちいさいけど ずっと触っていたいよ
形のいい君の耳に ダイヤのイヤリングが揺れる
ラララ ラララ ラララ
ラララ ラララ ラララ
君はいう 「あなたの耳が一番よ」
食卓にあがるのは キクラゲ 君と僕の耳に似たごちそう