村というものがある。日本には、県という大きなくくりの中に、さらに細かいくくりで市町村が存在する。私たち農大生がお世話になっているのも、山梨県の小菅村という村である。
山梨県には全部で6つの村が存在する。そこで、まだ見ぬ小菅村以外の村も訪れてみたいと思った。学生の有り余る体力と時間をフルに使って、山梨県の村を制覇するのだ。
<山梨県の6つの村>
山梨県の村は、道志村、山中湖村、忍野村、鳴沢村、丹波山村、小菅村の全6村である。
今回は車を使って、全6村を1日で制覇することができるかを検証してみることにする。
制覇といっても戦国時代のように城(役場)を落としに行くわけではない。城(役場)の前で1枚写真が撮れればいいのだ。私のモットーは安心安全。何事も穏便に行く方がいいのだ。
<道志村>
1村目は山梨県の南東に位置する道志村だ。東京の河辺駅から1時間半ほどで到着した。まずは村の特産品などを売っている、道の駅で情報を集めることにした。
そこで知ったのだが、道志村はクレソンが特産だということだ。生のクレソンからクレソンうどん、クレソンカレーまであった。まさにクレソンだらけ、クレソン好きにはたまらない村だ。
そんなクレソンだらけの村で、私たちはクレソンではなく、デカいという単純な理由で、大きな飾りカボチャを購入した。デカい方がなんとなくうれしい年代だからだ。
役場に到着し、今回の企画を説明すると快く撮影に応じてもらえた。
<山中湖村>
お次は山中湖村だ。道志村から車だと30分ほどで着いてしまった。山中湖村という名前の通り、山中湖の湖畔にある村だ。
山中湖からは富士山をかなり間近で見ることができる。そのため山中湖と富士山がコラボしたお土産がたくさん置かれていた。しかし、山中湖と富士山のコラボもいいが、山中湖とピンクのバッグのコラボも見てみたいと思い、ピンクのバッグを購入。
<忍野村>
山中湖村から10分ほどで着くはずだった忍野村だが、途中で道に迷ったおかげで倍の時間かかってしまった。ここでは先に役場に向かい情報を集めることにした。役場の方に尋ねると、なにやら忍野八海なる場所があるそうだ。
道を教えてもらい、早速向かうことにした。
忍野八海とは、富士山の雪解け水が湧き水となって8か所の泉を作っている湧水群である。観光客も平日にもかかわらず沢山いてびっくりした。ここでは、八海の意味を勘違いしたまま猪八戒にちなんで金の豚君を購入。
<鳴沢村>
車を30分ほど走らせると鳴沢村に入った。例によって道の駅で情報をあつめる。
キャベツを愛しすぎる鳴沢村民は、好きが高じてキャベツワインというものまで作ってしまったという。僕もキャベツは好きだが、カエルの帽子はもっと好きなのでそちらを購入した。
役場で今回の企画をかくかくしかじか説明すると、ノリノリな女性の職員さんが写真を撮ってくれた。
<丹波山村>
8時にスタートしてから、かれこれ7時間が経っていた。次に急ごう。鳴沢村から丹波山村までは少し時間がかかり、1時間半ほどで到着した。
道の駅たばやまは、のめこい湯という温泉と併設している。旅の疲れも温泉に入って癒すことができるはずだったが、丹波山の神様は厳しかった。
<小菅村>
丹波山村と小菅村は山一つ越えたところにある。お隣の村だ。小菅村と言えば、ヤマメが一番有名だ。民間でヤマメの人工ふ化に初めて成功したのは何を隠そう小菅村なのだ。
最後の村であることと、時間の関係で道の駅が閉まっていたので、小菅村以外のお土産全集合で撮ってもらった。小菅についた時にはもうすでに真っ暗になっていたので、やさしい役場の方がライトアップしてくれた。
<1日で回れる!>
今回は1日で山梨県の村を制覇するという目的であったため、かなりハードなスケジュールであった。どの村も1日では回れない位、見どころ満載である。ぜひ1日どこかの村尽くしの旅をしてみてほしいと思う。
最後に、お世話になった各村役場の職員の方にお礼を申し上げます。
山梨県観光サイト→WEBサイト
執筆:市川祐太(森林総合科学科)