よくパーティーゲーム等で行われる「あたりの中に一つだけはずれがあり、それを誰が引き当てるか」という単純なゲームをロシアンルーレットと言います。
誰しも一度はやったことがあるのではないでしょうか?
小菅村で柿を住民の方にもらうときによく「三分の1くらいは甘いから〜」と言われるのですが、それはもうロシアンルーレット以外の何ものではありません。はずれの方が多いのが気になりますが、今回源流大学白沢事務所の石坂さんが差し入れてくれた柿でロシアンルーレットをしてみることにしました。
甘柿がほぼない村
小菅村はフルーツ王国山梨にあるにもかかわらず、大変果樹が少ないです。立地等の関係か果樹が育ちにくいので、あっても梅か柿となります。村民の皆さんも柿が大好きなので村のいたる所に柿の木があります。しかし、そのほとんどが渋柿で干し柿等にしないと食べられません。
たまに甘いのがある
渋柿でも樹上で完熟した「ずくし(熟柿)」と呼ばれるものは甘く美味しいのですが、実がとろけているので腐りやすく、とるのも難しいです。
たまに渋柿とこのずくしの中間くらいの柿が渋柿をとると入っているようで、それは甘い普通の柿と同じように食べることができます。ただしこの柿は多少柔らかくても見分けることがほぼ不可能なので、食べてみるしかありません。
いよいよゲームの時間です
早速石坂さんがもってきた柿をむいてみます。石坂さんも「たまには甘いのあるから」という謎のセリフとともに柿をもってきてくれました。干すことが出来ない世田谷の事務所では甘くないと食べられないような・・・と思ったのですが、ありがたくいただきます。
その場にいた学生達にどの柿が渋くないと思うか選んでもらい、早速剥いて食べてみました。
どれも渋い!甘いのなんか入ってないじゃないか!と石坂さんに詰め寄りたくなるくらい渋い!残念ながらあたりは入っていなかったようです。普通に考えれば渋柿なのでリスクの高すぎるゲームでした。
箱一杯の渋柿をどうするか・・・
先ほども言いましたが干すことも出来ない渋柿をどうすればと途方に暮れていると、石坂さんが「ヘタの所に焼酎かければ甘くなるよ!」と教えてくれたので早速かけてみることに。焼酎をかけた柿はビニールに入れて2週間くらいで甘くなるそうです。
せっかくなので他の方法も試してみようと色々と調べてみたのですが、どれも結構手間がかかります・・・めんどう・・・業務が多いこの時期に出来そうなのはないので、結局箱の中でずくしが作れないか試してみることにしました。つまり放っておいて甘くなるのを待つというあまりにも柿頼りな方法です。美味しくできることを皮をむかれて残された渋柿を無理矢理食べながら祈りました。
甘くなった!
しばらくして箱を開けると・・・おかげさまで、柿達は小菅村でまっすぐ育ってくれていたのか、腐ることなくすべて「ずくし柿」になりました!
とろっとろの甘い柿は剥くことが出来ないので、半分に割ってスプーンですくって食べました。べっこう飴のような甘さで柿のジュレのようで大変美味しいです。
このずくしは冷凍して食べてもおいしいよ〜と友人から教えてもらっていたので冷凍庫で凍らして食べてみることに。こちらもシャリシャリのシャーベット部分と凍らないグミのような部分ができておいしいです。
柿の新しい世界が広がりました。