釣りが趣味で、友人達とよく多摩川によく釣りに行く。釣りをしていると必ず思うことがある。それは「川めっちゃ滑るじゃん。」ということだ。誰もが、一度は川で滑って転んだことがあるのではないだろうか? そこで川で滑らない方法を考えてみることにした。
そもそも何故滑るのか?
結論から言うと、滑る靴を履いているからだ。「石に付いてる藻類が滑る原因だ」、「歩き方が下手くそだ」、はたまた「妖怪のせいだ」と言う人もいるだろう。
そんなわけ無い、絶対に滑らない靴を履いて川に入れば絶対に滑らないのだ。
ついでに、私のギャグも滑らなくなればと心底思う。
滑らない靴とは?
釣具屋さんや、アウトドアショップには様々な種類の滑らない靴が売られている。靴底がフェルトになっているもの、中には沢足袋なるものもあるらしい。
色々な足袋があるがお値段が高い。6000~15000円位する。やはり滑らなくなるのにはお金がかかる。こちとら昼飯をうまい棒で済ますような貧乏学生だ。買えるわけがない。
ならば作ってしまえばいい、とりあえず「滑らない 手作り」で検索してみる。なんと、80歳のおじいちゃんが受験生の為に滑らないわらじストラップなるものを作っているらしい。
受験に滑らないなら川でも滑らないだろうという甘い考えのもと、すぐに製作を始める。こういうのは考えてしまったらだめなのだ、行動は早い方がいい。
作ってみる
本当はワラで作りたかったが、稲から育てている時間がなく、今回はワラではなくビニール紐を使って作る。
ただ作って満足してはいけない、こいつが本当に滑らないか検証しなくては。これこそ実学主義を掲げる農大生の鏡と言えよう。
偶然にもこれを作った次の日、源流大学の授業で源流体験へ行くことになっていた。なんと都合の良いことか、いざ出発。
さすがに、わらじ単体で小菅の川に挑むのは裸足でいばらの道を歩くようなものだ。
とりあえず農作業用の地下足袋にわらじを履かせることにした。
準備運動で壊れてしまったらどうしようかと思っていたが、全然大丈夫。
川を歩いてみる
さすが源流と言ったところか、扇風機にあたっているかのようにヒンヤリする。当日の水温は15℃。そんなに低くない。しずかちゃんの入浴シーンのように川へ足を踏み入れる。
「ちべたい」冷たいの最上級の言葉が生まれた瞬間だった。滝を目指してさらに上流へ。
ここであることに気づく。ここは源流じゃないか。あまりにも普通に歩けていたため、サマーランド(東京都あきる野市にあるテーマパーク)を歩いていると思っていた。忘れちゃいけない、ここは源流だ。
もしや、「足袋×わらじ」は最強? と思いさらに調子に乗ってみる。
画的にはボロボロになり苦渋の顔を浮かべている写真を撮りたかったのだが、僕が思ってた100倍わらじが頑張ってしまった。
こうなったらどうしても壊したい。こう見えて僕は物を壊すのが得意なのだ。幼稚園の時は友達が隠している泥だんごに、こっそりとひびを入れていたものだ。
とんでもないものを作ってしまった。
ギャグも滑らない??
ここで新たな疑問が浮上する。このわらじを履いて面白いことをすれば、滑り知らずではないのか? 僕のとっておきで挑む。
たとえわらじを履いたとしても、面白くないギャグは所詮面白くないのだ。源流のように空気が涼しくなってしまった。僕のギャグは夏に重宝するだろう。
足袋×わらじは最強
その後、色々と調べてみたところ、古くから足袋とわらじで沢を登るスタイルは存在したそうだ。今日ではよりかっこ良く、機能的な靴が発売されているが、今回、実際に使ってみると機能性も良く、また高額でないという利点を発見することが出来た。見た目が悪いのがデメリットだろう。
しかし、海外ではわらじブームも来ているらしい。2014年はわらじの時代かもしれない。作るのも簡単なので、この記事を読んで興味を持った人は作ってみるといいだろう。