元旦というものがある。本日です。あけましておめでとうございます! 2025年もよろしくお願いいたします。みなさまあっての地主です。お仕事ください。どうか、どうか、どうか、どうか、よろしくお願いいたします。
一年の計は元旦にあり、と言う。元旦をどう過ごすかが大切なのだ。そこで2025年の目標を書初めしようと思う。元旦に目標を定めることで、2025年が素晴らしい一年になるのだ。
ロングな2025年
2025年をどのような一年にしようかと考える。誰もが考えることだ。一年の目標を定めるのに元旦は一番的確な日と言える。だって2025年の最初の一日なのだから。2025年は元旦の過ごし方で決まるのだ。
一年の計は元旦にあり、なのだ。そのために私は電車に乗った。2025年の目標を書初めするためだ。目標を書き記すことで叶うのだ、たぶん。そうに決まっているのだ、おそらく。古からそうなのだ、きっと。
どこで書初めをするかも大切だ。もちろん自宅でもいいだろう。ただ私は目標の書初めがさらに力を持つように場所にもこだわった。結果、ロングということになった。ロング、つまり長いということが大切なのだ。
長生き、長期連載、長(おさ)、長靴など、「長」が付くものは縁起がいい。長靴なんて雨の日に履いていれば雨に濡れても大丈夫なのだ。素晴らしい。「長」は素晴らしいのだ。つまりロングは大切なのだ。
初めての大磯ロングビーチ
ロングと付く縁起がいい場所は「大磯ロングビーチ」ということになる。それ以外にはないのだ、残念ながら。一番縁起がいい場所、それが大磯ロングビーチなのだ。
大磯ロングビーチは日本で最初の有料海岸として1957年に開業した。長さ100メートル、幅50メートルの世界最大級のプールなど、いろいろなプールがある。私は行ったことがなくて今回が初めて。そのために知らなかったのだ。
ビーチって付いているし、日本最初に有料海岸だから、海岸だと思っていた。砂浜と思っていた。違った。屋外プールだった。営業は夏だけらしい。それはそうなのだ、今は寒いから。屋外のプールなんて入りたくない、寒いから。
このプールが素晴らしいプールであることはわかる。今は当然閉まっているけれど、飲食店も併設してあり、カレーライスや中華そばなどを食べることができる。そこに「焼肉」もあった。プールサイドの焼肉は初めて見た。
問題は2025年の目標を記す書初めには適さないことだ。もっとこう波が寄せては返す感じが必要な気がする。エターナル感が欲しいのだ。春夏秋冬いつ行っても海の波は寄せては返している。エターナル。その感じも書初めに求めたい。
海を求めて!
大磯ロングビーチ(プール)は海岸沿いにある。車道を挟み海岸となる。ただどうもギリギリまで海で砂浜はないように見える。何より降りる道を見つけることができなかった。そこで歩いて海岸を探す。
大磯ロングビーチを出て歩いた。ロングビーチと名付けられただけあり、長くビーチが続いている。どこかに降りることができるビーチがあるはずだ。全ては最高の書初めをするため。一年の計は元旦にあり、なのだ。
しばらく歩くと海へと降りるアンダーパスを見つけた。暗いアンダーパスの向こうに青く美しい海が見える。素晴らしい海ではないか。問題は、家を出た瞬間から気がついてはいたけれど、寒いことだ。海風が私の体温を奪う。
ここを2025年の書初めの地にすることにした。左右に長い砂浜が続いている。ロングだ。波が寄せては返している。エターナルだ。あとは書初めの正装である「めでたい格好」をすれば書初めの準備は整う。
お正月だもの。元旦だもの。2025年の最初の日だもん。2025年を素晴らしき一年にする目標を記す書初めだもの。このような格好になるのは必然と言える。法被が書初めの正装なのだ。めでたい感じしかしないと思う。祭りだ。
2025年の目標
波打ち際に習字道具を広げる。風は相変わらず強く、詳しく書けば冷たい風が強く、半紙が飛ばされそうになるけれど、文鎮で固定をする。そこに正座して心を落ち着かせる。寒いけれど、2025年がここで決まるのだ。
目を瞑り、墨を磨りながら2025年のことを考える。どのような目標にするのか考えるのだ。とても大切な時間だ。己の心の中を覗き、今の世界のことを考える。精神を2025年に集中させる。
いろいろなことが心に浮かぶ。それは逃してはならない。小さな言の葉を漏らさぬように捕まえる。己のことを、世界のことを、大勢の人々のことを考える。すると自然と2025年の目標が決まるのだ。
筆は一画、一画、迷いなくなめらかに走った。半紙に2025年の目標が記されていく。海の冷たい風も感じなかった。それほどまでに集中して2025年について向き合い、出てきた目標なのだ。
2025年の目標は「トゥルーラヴ」。「ラブ」ではないのだ、「ラヴ」なのだ。ラブではダメなのだ。ラヴなのだ。しかもそれがトゥルーなのだ。半紙の上で「トゥルーラヴ」という文字が輝いている。
場所を吟味し、時間をかけて考えた2025年の目標「トゥルーラヴ」。2025年は素晴らしきトゥルーラヴな一年になるだろう。だってトゥルーラヴなのだ。ラブではないのだ、ラヴなのだ。それがトゥルーなのだ。トゥルーラヴ!
よろしくお願いします!
2025年の目標を書初めした。縁起がいいロングな場所で書いたので、素晴らしい書初めとなったと言える。しかも、トゥルーラヴなのだ。ラブではないのだ、ラヴなのだ。さらにトゥルーなのだ。2025年はトゥルーラヴ。ということで、トゥルーラヴな地主に、どうか、どうか、お仕事ください!
参考文献
「大磯町史11 別編ダイジェスト版 おおいその歴史」大磯町2009