この世の中には2種類の女性がいます。キラキラの女子と、そうでもない女子です。キラキラ女子というのはメイクもおしゃれもバッチリで、常にいい匂いがする女性のことです。私もキラキラ女子になるべく、キラキラした丼を宮城県に食べに行きました。
キラキラ女子とは
最近メイクもおしゃれもバッチリで、笑顔と自信を備えた、素敵な女性になるために努力している女性のことを「キラキラ女子」と呼ぶそうです。街中を見渡すと私以外のたいていの人がキラキラ女子な気がします。
私もそんなキラキラ女子に仲間入りしたいのです。クリスマスツリーだってキラキラしていないと、ただの木だし、ミラーボールも光を全然跳ね返さないただのくす玉です。
「キラキラ」というキーワードでネット検索していたところ、宮城県にたくさんのキラキラがあるらしいのです。きっとキラキラ女子になれる秘密が宮城県にあるに違いありません。
キラキラ丼
南三陸に向かい早速、キラキラという文字を探すと、みんな「丼」がついています。キラキラとあまり合わない言葉のように感じます。でも美女と野獣的なことかもしれません。美女を引き立てるためのギャップが丼には含まれているはずです。なんならご飯がコラーゲンボールでできている可能性もあります。
とりあえず観光案内所でキラキラ女子になるための情報を集めようと「南三陸さんさん商店街」にやってきました。私の少ないキラキラ女子情報では、キラキラとはコラーゲンといっても過言ではないのです。コラーゲン入り丼があるに違いありません。
違いました。キラキラ丼は南三陸の海の幸をぎゅっと詰め込んだB級ならぬA級グルメということで、町内の様々なお店で食べられます。南三陸さんさん商店街でも5店舗で食べることができます。写真を見ただけでもキラキラに輝いており、私もこうなりたいと素直に思いました。相手は丼だけど。
うますぎる幸せ
キラキラ丼は四季によって4パターンあるそうなのですが、私が行った5月はキラキラウニ丼の時期でした。ウニというだけで、キラキラです。ここがウニの天国です。私もトゲトゲの殻を外して、キラキラなウニを見習いたいのです。
黄金色が鮮やかなウニの甘みが口いっぱいに広がり、宮城県産ひとめぼれのうまさも完璧です。口に運ぶと潮の匂いが広がり、まさにキラキラ女子と同じキラキラ度です。書くまでもないと思いますが、めちゃくちゃ美味しいのです。
どの店舗も少しずつ味が工夫してあるので、食べ比べてみるといいかもしれません。小鉢もそれぞれ違い、丼に焼きそばという、うれしいダブルポイントみたいな店もあります。かなりの量のウニを食べることになりますが、今日だけはプリン体のことは忘れたいのです。
キラキラ女子への道のり
3杯食べた時点であまりの美味しさに「これもう2店も制覇できるのでは」と、変なやる気がみなぎっておりました。どう考えてもキラキラ女子の発想ではありません。フードファイターです。
おかわりに、このキラキラ丼元祖のお店という「志のや」さんのキラキラ丼を食べます。運ばれてきた丼を見ると生まれてきてくれて、産んでくれてありがとう。そんな気持ちになります。
志のやさんのウニ丼は、ウニ本来の味を楽しむため塩で食べます。塩がウニの甘みをさらに引き上げ、ウニの味を濃く感じることができます。ウニと塩って前世で赤い糸で結ばれていたのかな。
突然やってくる現実
ずらりと並んだ丼を見て、ふと我にかえりました。どうみてもキラキラ女子じゃないぞと。最近の相撲部でもこんなに食べないかもしれません。このままでは、ぶくぶく女子になってしまいます。残りはまた次に来た時の楽しみにとっておきます。
私は結局キラキラ丼を食べ過ぎて、この後3kgほど太りました、どうみてもミラーボールになれないくす玉のようですが、悔いはありません。まだまだキラキラ女子への道は遠いようです。