動物に会うことができる施設「動物園」。日本には多くの動物園があり、日本では見ることのできない動物を生で見ることができる。ただガラス越しだったり、柵越しだったりと、動物との距離が遠い。
札幌に「ノースサファリサッポロ」という動物園がある。動物との距離が近い動物園だ。よくわからない動物が、ノーガードでいるのだ。ぜひ行ってみたいと思う。
北海道の動物園
日本には数多くの動物園がある。東京の上野動物園、北海道の旭川動物園など挙げればきりがない。パンダやコアラ、カバにライオンなど、日本に本来生息しない動物を生で見ることができるのが魅力だ。
本来見ることのできない動物を見ることができるのは嬉しいけれど、ガラス越しだったりと柵越しだったりと微妙に動物との距離があるのも事実だ。せっかくなら0距離メートルで動物と触れ会いたい。ということで、北海道・札幌にある「ノースサファリサッポロ」に行くことにした。
0距離メートルの動物園
北海道は札幌の豊滝という場所にある動物園「ノースサファリサッポロ」は動物との距離が近いと聞いた。動物と触れ合えるのだ。ということで、訪れたのだけれど、私は動物が怖い。なのに、来ちゃった、なのだ。
怖い注意書きがあった。ちなみに私は動物が好きである。ただ怖いのだ。犬は鼓膜を破る勢いで吠え、鳥はえぐるように突く。動物をかわいい! というやからもいるが、怖いのだ。好きだけど怖い。かわいいだけではないのだ。怖いのだ。
入口入ってすぐにキツネがいた。すっごいかわいい。なんとなく普段はガラス越しだったり、柵越しだったりするので、怖いのかと思っていたけれど、かわいかった。キツネにつままれているみたいだけれど、もしもそれがこの状態ならば、つままれてもいい気がした。触れ合ってわかることもあるのだ。
柵内に入るスタイル
動物園の奥に入っていく。次は南半球という柵があった。北海道で「南」という言葉を見ると、「もしや暖かいのか」と思ったけれど、柵があるだけなので、温度は北海道だ。
マーラとアカカンガルーと、おそらくペリカンがいた。わらわらいた。人間に慣れているようで、全然寄ってこない。逃げるわけでもない。透明人間みたいな扱いを受ける。餌を持っていても近づいてこない。透明人間は実は孤独なのかもしれない。
マーラとアカカンガルーに人参をあげた。どちらも「いらないんだけど」みたいな表情が素晴らしい。でも、食べる。そのツンデレな部分にキュンキュンする。そして、マーラって動物を初めて知った。アルゼンチンの固有種らしい。自由にしていてさすが南米と思った。
近年、かわいいと話題のカピバラ。よく温泉に入っている様子がニュースなどでも伝えられている。この動物園でもカピバラは、やっぱり温泉に入っていた。その様子を柵越しではなく、0距離で見ることができる。近距離恋愛ってこんな感じだ。
温泉に入っている様子をただ見ることがない。温泉に行けば基本的に自分も入る。でも、ここでは自分は入らず、カピバラがただ入る様子を0距離で見る。温泉で働いている人はきっとこんな感じなんだろう、というのをカピバラで学ぶことができた。
全てが近距離
ノースサファリサッポロには、ライオンやトラ、クマなどもいる。もちろんそれらは近距離では無理なのだけれど、時期によっては、柵越しではない餌のやりとりもできるらしい。私が行った日はやっていなかったけど、別にそれくらいでいいと思う。お互い適度な距離があると思うから。
この後も、アルパカに触ったり、馬を触ったり、ワニに触ったり、ヘビを触ったりした。いま2つ、「あれ?」っていうのが混ざっていた。ワニとヘビだ。これらとも触れ合うことができるのだ。
ワニも「どうぞ、どうぞ」という感じで触れ合うことができた。あと、この日の私の格好が赤いウィンドブレーカーで、園のスタッフに見えたらしく、ワニを持つ私に「触らせてください!」とカップルが寄ってきた。抱いた後に私に戻されて、ワニと見つめ合い、この後どうする? みたいな空気感になった。ワニと分かり合えた瞬間だ。
ヘビはヌメッとしていた。かなりの重さだ。フクロウはフワフワだった。干した羽毛ぶとんみたいだった。気持ちがいい。ミーアキャットもフワフワだったけれど、私が手を伸ばすと不服そうで、女性が手を伸ばすと喜んでいた。あれ、きっと、オスだ。
0距離動物園
ということで、動物が近すぎる動物園に行った。近かった。近すぎた。ただ動物を怖いと思っている私でも触れ合えた。触れ合わないとわからないこともある。動物に対する考えが変わるのだ。カップルが「怖い」と盛り上がっているのには、不服そうなミーアキャットくらい、私も不服だったけれど! 動物もカップルも適度な距離が大切なのだ。
ノースサファリサッポロ
北海道札幌市南区豊滝469-1
http://www.north-safari.com/