焼酎をロックで飲む時のロックを冷凍イチゴにするとバンバン飲める

コラム

ロックというお酒の飲み方がある。グラスに氷を入れて、そこにお酒を注ぐという飲み方だ。非常にカッコいい飲み方だと思う。指でグラスの氷を軽く回し飲むのだ。注ぐお酒はウィスキーだったり、焼酎だったりする。

非常にカッコいいけれど、お酒の味がとてもする。たとえば焼酎ならば焼酎の味がとてもするのだ。それを打ち消したい。ということで、ロックを冷凍イチゴにします。

書いた人
地主恵亮

1985年、福岡県生まれ。いつもオレンジ色の服を着ている。著書に『妄想彼女』(鉄人社)、『ひとりぼっちを全力で楽しむ』(すばる舎)がある。お仕事ください! ご連絡は「jinushikeisuke@gmail.com」までお願いします。

地主恵亮をフォローする

サングリア的な

お酒に果物を入れる、ということは割とよくある。赤ワインに果物を入れたものは「サングリア」と呼ばれ、オシャレなバル的なところでキラキラした人たちが飲んでいるし、梅酒もお酒に梅が入っている。お酒と果物は相性がいいわけだ。

赤玉スイートワインに、
果物を入れて飲むと、
とても美味しい!

私はお酒をあまり得意としない。嫌いではないし、むしろ飲みたいのだけれど、お酒っぽさが苦手だ。しかし、赤玉スイートワインは甘いから大好き。そこに果物を入れるとさらに甘いから、夏の海くらい大好きだ。お酒感がなくなるのがポイント。

焼酎です!

ただ私もお年頃。カッコよさを求めたい。渋いカッコよさが出てもいい年齢なのだ。そうなると焼酎という答えに行き着いた。渋い。とても渋い。九州出身なので、芋焼酎こそが私の渋いカッコよさを醸し出すのだ。そうに決まっているのだ。

ロックがカッコいい!

焼酎の水割り、お湯割り、ソーダ割りでは私が求めるカッコよさは発生しない。味は美味しいかもしれないけれど、カッコよさを求めたいのだ。そうなると「ロック」ということになる。グラスに氷を入れて、焼酎を注ぐ。もとい、芋焼酎(25度)を注ぐのだ。

カッコいいよね!
渋いよね!

今回は自宅ではあるけれど、想像して欲しい。都会の雑居ビルの細い階段を降りた地下にある薄暗いバーを。そんな場所で焼酎のロックを飲む私は渋くて最高にカッコいいだろう。ハードボイルドだ。事件が私を眠らせないのだ。そういうことなのだ。

ただ焼酎のロックは苦い!

問題はある。苦いのだ。焼酎は苦いのだ。この表現があっているかは置いといて、私が一番好きなお酒は「カシスオレンジ」。理由は甘いから。カルピスサワーも好きだ。理由は甘いから。そんな私だから焼酎のロックは苦く感じる。でも、焼酎でないとカッコよさが発生しない。そこで私は考えた。

冷凍ミックスベリーを準備しました!

氷の代わりに冷凍イチゴ

焼酎のロックは、焼酎を冷やす目的もあるだろう。そう考えると、別に氷でなくてもいいのではないか。ということで、冷凍イチゴを準備した。正確には冷凍ミックスベリー。イチゴだけではないのだ、ミックスなのだ。とてもミックスなのだ。そして、冷凍なのだ。

グラスにミックスベリーを入れて、
焼酎を注げば、
ロックです!
とてもロックです!

ロックを通り過ぎてオシャレですらある。大人の渋いカッコよさとは遠くなった気もするけれど、逆にありではないだろうか。私は常に「逆にあり」という考えを大切にしている。逆にありなのだ。ありはありなのだ。逆にありなのだ。逆になのに、ありなのだ。そこに魅力を感じる。

噛むと甘いね!

冷凍ミックスベリーを口に含み、噛みながら焼酎を飲むと甘かった。焼酎のお酒っぽさが消えている。ただ一緒に噛む作業が発生する。飲むだけではだめなのだ。飲むだけでは普通のロックと一緒。そこを改善したい。

よめっこさんを準備しました!

ベリーを砕く

焼酎と冷凍ミックスベリーが混ざらないのが問題。口の中で噛んだら混ざるので、その状態を作ってあげればいいわけだ。そこで登場するのが「よめっこさん」。米粉などを作る機械だ。

ミックスベリーを入れて、
スイッチを押して、
砕きました!

あっという間に形あるミックスベリーが形なきミックスベリーになった。形あるものはいつか壊れると言うが、こういうことなのだ。よめっこさんが砕いてくれた。ロックだ。冷凍状態で砕いたので、冷たさは保っている。これが新しい形のロックだ。

シャーベットみたいな感じ!
焼酎を注ぐ!
あんまり混ざらないのね!

もっと真っ赤な焼酎になると思っていた。せっかく「茜霧島」を選んだので、茜色かなと思っていたら、そうでもないらしい。焼酎とミックスベリーが仲良くならない。もっと仲良くして欲しいのに。そう、あの頃にように。どの頃か私は知らないけれど。

ミキサー使いましょう!
ミックスベリーを追加して、
さっきのロックも注いで、
スイッチオン!

冷凍ミックスベリーを追加して、ミックスベリーを粉砕して焼酎を注いだ先程のロックもミキサーに入れてスイッチを入れた。ミキサーではそこまで粉砕できないので、粉砕済みをものも入れるのがポイントだ。

グラスに注げば、
完成!

混ざった。とても混ざった。あの頃に戻った。あの頃がどの頃か知らないけれど、あの頃に戻ったということにしよう。とても茜色。茜霧島にふさわしい色になったのではないだろうか。もはや焼酎とは思えない。むしろ、カシスオレンジに近い。

美味しいね!

適度だった。ミックスベリーの味もするし、きちんと焼酎の美味しい部分の味もする。ずば抜けて美味しいということはないのだけれど、バンバン飲めてしまう。バンバン飲めちゃうのだ。これはこれでありだ。バンバン飲めるから、ありなのだ。逆にではなく、順にありだ。

その結果、こうだけど!

酔う、すごい酔う

バンバン飲めるのだけれど、そもそも25度なので酔う。私がお酒に弱いということもあるけれど、とても酔った。なのにバンバン飲めるというすごさ。ちなみに最後にワイングラスにミックスベリーを入れて焼酎を注げばオシャレ、という写真を撮ったらしい。あまり記憶にない。お酒が苦手な私ですらバンバン飲める味になっているのだ。すごい。

オシャレ!
タイトルとURLをコピーしました